Hallo zusammen!
ドイツで妊娠が発覚してから…。
自宅から徒歩8分くらいの距離にある、定期健診で通っていた産婦人科に、そのままお世話になりました。
ドイツの大都市では、新規で産婦人科の予約を取ることが非常に難しいので…。先生の雰囲気も良いし、そこに通うことになりました。
「おめでとうございます!」となった後は、母子手帳と、妊娠中の食事に「取り入れた方が良いもの」と「良くないもの」が記載された一覧表みたいなものをもらいました。
その一覧表には、「毎日野菜とフルーツ取ると良い」とか、「生ものは良くない」などが書かれていて…日本で言われていることと、ほぼ同じ内容だったと思います。その中でも「へぇーっ」て思ったのは、「植物性のオイルが良い、例えばオリーブや菜種」って書かれていたこと…ぐらいかな。
…と、そこから定期的に通うことになるのですが、妊娠初期の頃は4週間に1回程度。中期頃になると、2週間に1回と頻繁に通うことになりました。
妊娠後期などは、1週間に2回へと…。だんだんと増えていきました。
回数が増えるにつれて、「近くてよかったー」と感じました。(めんどくさがりなもんで)
定期健診の内容は、毎回ほぼ同じ。
着いたらすぐに尿検査、そして血液検査。それから体重を測り…前回からの数値の比較で、問題がないか記録をとっていきます。(後期は週1)
血液検査は検査結果がでるまでに何日か、かかるので、問題がない場合は次回検査する時に「問題なかったよー」と教えてくれます。
もちろん数値も記入してくれるので、どのようなレベルで推移しているのか、しっかり把握できます。
ただYukihoは元々貧血気味なところもあり…
基本的には基準を下まわっていた為、最初の方で既に「処方箋を送るからすぐにのむように」とわざわざ電話がありました。
その後、鉄分と妊娠中に必要なサプリメントが書かれた処方箋がすぐに郵便で送られてきた。この辺は、けっこう手際もよかったです。
体重をはかる時は、洋服と靴も履いたままなので、おおよその記録でした。なので、体重の変化も微小だったYukihoは、なるべく同じような服装で行くようにしていました。
なぜかと言うと…実は体重が思うように増えなくて、しかも逆に減った時などもあり!!
先生に心配をされ、より詳しく検査をする為、とある時は、先生の紹介で精密検査を受けに行った事もありました。
その辺りのサポートと検査機関の充実ぶりは、ヨーロッパでも医療先進国ということもあり、とても安心でした。
毎回行われた健診の中に、エコーがありました。検診内容は、赤ちゃんの大きさ、頭の位置(逆子になっているかなど)、心臓の音、胎動があるか…などなど。
初期、中期から後期と、それぞれの基本健診の他に、頭の大きさ、足の長さ、身長体重なども、エコー画像から検診しました。
先生と一緒に画面を見ながらの健診なので、子供がお腹の中でスクスクと成長していくのがよくわかります。
他のドイツの病院やクリニックの事情は知りませんが、そこでは日本と違い、毎回エコー写真はくれませんでした。
というか、ほぼくれなかった。検診報告するといつも「エコー写真は?」ときいてくるパパ(実父)は残念がっていました笑
それとは逆に、例の精密検査を受けた所では、そのデータをわざわざUSBにいれてくれました。
どれだけ極端なんだ…笑
妊娠も後期になると、定期健診の内容も濃くなりました。
30分間赤ちゃんの心臓音と子宮の動きをデータで記録して、問題がないかなどの確認。
この検診をやり始めた頃は、逆子だったこともあり…お腹の赤ちゃんがどこにいるのか分からず、助手のお姉さんも探すのに苦労していました。
しかも、よく動くので、「あっ! いた!」となっても、すぐにいなくなる笑
後期もさらに後半になると、ポジションが安定したせいか、すぐに音をひろえる様になりました。
ただ、赤ちゃんは お腹の中で寝ていることが多かったので、かわいそうだけど…音をひろうために、無理やり起こされていましたよ!
ちなみにですが、Yukihoは妊娠初期から、しばらく「つわり」がありました。
どのお母さんも、何らかの形で経験する、つわり。
その症状というか反応も十人十色のようですが、ちまたでよく聞く「吐き気をもよおすつわり」は、経験しませんでした。
その分、とにかく眠かったのを覚えています。
あとは、自分でも笑っちゃうくらい息切れがした。住んでいたアパートメントは3階で、階段のみだったので…大変でした!!
ここにきて、貧血気味の体質が足枷になったのです。
しかも、当時はドイツ語学校に通っていたので、自転車で20-30分の距離を、息切れと戦いながら頑張って通っていました。
普段なら気にならないくらいのほぼ平らの坂道もきつく感じて、それほど妊娠中は鉄分が必要なんだなーと思った期間でした。
そんなつわりの中でも大変と感じたのは、匂いに敏感になり食欲がなかったこと!
大好きなからあげや、ミートソーススパゲッティなどもあまり食べられない時期があって、体重も減りました。
まったく食欲がなくなってしまったのです。
キッチンに入るのも嫌だったし、お料理にガーリックを使う日が減っていきました。
何故かと言うと、手にずーっとガーリックがにおうからです。
どんなに石鹸で洗っても取れなくて…。顔を洗うときが地獄でした。(何日もとれない)
それほど、匂いに対して過敏になってしまったし、これが意外と辛かった。
吐くまではいかなかったけれど好きなものが満足に食べられないプチストレスも…。
そんなつわりの時期は、フルーツを結構食べていました。特に、ゴールドキウイ!
食べやすいし、食欲がない中でも、大好きでよく食べていました。
それでも基本的にはまったく食欲がなかった。
旦那さんは「赤ちゃんにも栄養がいかないとヤバイんじゃないの?」と結構うるさかった。
けれど、先生に相談をしたら…「無理して食べる必要はないよ。ただ、少しでも食べられるフルーツと、お水をなるべく取るように!」と言ってくれました。
単純に食べればいいってものでもないのですね。母体のストレス具合も大事!
そのようにして、体重が減りつつ、すこーしだけつわりが落ち着いた頃に…。熱を出してしまいました。
咳が続くし、寝むれないし、何も食べる気になれない。
そんな大変な中、旦那さんは5日ほど海外へ出張に行くことに…!!
病院にも行きたかったし、「こんな状態のYukihoをひとりにしておけない!」ということで、夫不在中は義理母の家で過ごすことになりました。
診察の結果、気管支炎と言われ、妊娠中でも飲めるお薬を出してもらいました。(ちゃんと通っている産婦人科の先生に電話でOkがでたもの)
しかし、服用は「薬は赤ちゃんによくない!」という義理母のコトバに止められたため、断念。しばらく苦しむことに…。
その後、のどを潤わす吸入器を買って、自然に治す方向にしました。
食欲のないYukihoを心配する、出張中の旦那さんと義理母。「とりあえず何か食べれるものを食べさせて」と、電話で伝える旦那さん。
いろいろ工夫をしてくれて…。
ビックリしたのは、宇宙飛行士も飲むような、すごく高カロリーのドリンクを買ってくれた時。超絶甘い飲み物で、美味しい味だけど、くどくて無理だった。
「ちょっと摂取するだけで必要なエネルギーが取れるから」とのはからいでしたが、ダメでした。
あとは、鶏を丸ごと煮込んだスープを作ってくれたり…。このスープは食欲が無いなりにも食べられて、今でも大好きなメニューです。
義理母も仕事している中、面倒を見てもらえて感謝!
しかし…さすがに困った出来事もありました。
熱もさがらないし、咳もひどいし、食欲もなかったYukiho。お腹の赤ちゃんが心配なのも分かりますが…。
ある日、Reibekuchenと言って、練ったじゃがいもを油で揚げた料理。そして、はちみつレモンジンジャーに生のガーリックを刻んだドリンクを作ってくれたのです。
高カロリーと健康メニューのオンパレード。
さすがに、この2つはきつかったーーーー!笑
Reibekuchenは大好物。でも、この時は辛かったです…ただでさえしばらくお腹にはフルーツしか入れてなかったのにいきなりハード過ぎ。
はちみつレモンジンジャーも大好き。でも、生のガーリック入りって…!! イジメか!!
匂いでもダメだったこの頃…「身体にいいから!」とほぼ無理やり飲まされ、旦那さんに電話越しに泣きながら訴えたのも苦い思い出です笑
そんなこんなで、旦那さんが帰ってきてからは、すぐに自宅に帰宅。
念のため婦人科で検査をしてもらいました。
「赤ちゃんが心配!」と言って、義理母から止められていた薬の事を先生にもう一度聞くと、「まだ飲んでないの?」と言われてしまった。
やっぱりー!
飲んで良かったんじゃん。
義理母の言うことを聞かずに飲んじゃえばよかったーと、ちょっと後悔。だって当時は、立っているのも辛いほどの気管支炎だったので…
国が違えば、その考え方も社会の常識も変わってきます。
そんな義理母も、2人の子供を異国の地で産んで育て上げた人。
Yukihoも、自分の母国以外の国で、しかも初めての妊娠。
家族も(大半は)日本にいる中で、当時を思い返してもよく頑張ったと思えます。
健診などでもコトバの壁を感じることもあったけど、先生もクリニックの人も、みなとても良くしてくれました。
ドイツで妊娠を経験したお話はここまで。
次は、いよいよ出産のお話です…!
では、次回の投稿まで♪
Tschüs und bis zum nächsten mal!